オタマジャクシ登場

 先日、そのへんを散歩していると、大学構内の人工池におたまじゃくしが現れていることに気づいた。最初はなにか黒っぽい海藻のような物体が漂っているなぁと思ったが、それは何十匹もいるおたまじゃくしの群れだった。ほとんどが、縁の日陰になる場所にかくれていて、ときどき藻のような植物を食べているような仕草を見せていた。

 とりあえず観察してみようと思ったが、おたまじゃくしについてはカエルに成長するということくらいしか知らないし、とりあえずその動きに注目してみることにした。

 おたまじゃくしは、丸っぽい頭部とひょろ長い尾部でできているようで、その尻尾をリズミカルに揺らして移動していた。結構ヌルヌルすばやく動く。日向にいる個体も何匹かいたが、それは一時的で、日陰の方に移動するような傾向があるような気がした。

 とりあえず、家に帰ってからネットでおたまじゃくしについてざっと調べてみた。Whikipedhia では次のような説明があった。

オタマジャクシ(おたまじゃくしとも記す。英: tadpole)は、カエルの幼生の総称。胴体は球形に近く、四肢はなく、尾が発達し、鰓(えら)呼吸をする。水田や池など身近な淡水域で見られ、古くから親しまれている。

 その中でも、

その名称は、調理器具の玉杓子に似ている事から付けられた。カエル類の一般的な幼生は、親との外見の相違が大きく、また魚類にも見えない独特の形である。正確には、肺魚(魚類)や山椒魚(両生類)とその特徴が類似しているところもあり、魚類から両生類への進化の過程を垣間見ることができる。

というのは面白いと思った。

 人間の手の水かきも進化のなごりとも言われるし、生き物の発生から出生までの過程になんとなく興味が湧いてきた。